基本情報技術者試験(FE)とは
こんにちは!
IT未経験で資格を取得したMadokaです。
今回は、独学での勉強法をご紹介します!
IPA情報処理推進機構によると基本情報技術者試験は、
高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者を対象とした、情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験である
IPA 情報処理推進機構 より引用
とされる、ITエンジニアの登竜門として認知されている、持っていて損は無い国家資格です。
受験層
受験者としては、IT企業への就職を目指す学生〜エンジニアとして働き出した20代の社会人が最も多く、IT入門者が殆どです。
かく言う私は、全くの初心者でした。
社会人に至っては、入社後に会社から受験を促され、資格取得の有無が昇進や昇給の条件になっていたり、資格手当の支給を行う場合が見受けられます。
試験日程
受験のチャンスは年2回。全国の各試験地にて行われます。
令和5年度試験から〜
受験料 ¥7,500(税込)
※令和4年度から受験料改定
難易度
科目A&科目B試験共に、1000点中600点以上で合格です。
コロナ禍以前(試験チャンスが年2回且つ会場受験)は全体を通し平均22〜25%前後の合格率でしたが、通期に変更された令和5年度以降は、合格率が50%前後に大幅に上昇しました!
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和4年上期 | 46,072人 | 18,235人 | 39.6% |
令和4年下期 | 55,548人 | 19,798人 | 35.6% |
令和5年通期 | 56,219人 | 29,085人 | 51.7% |
資格取得者や私の体感からすると、しっかり参考書等で知識をインプットし、過去の問題集をこなしていけば、短期間でも問題なく合格出来るぐらいの難易度だと思います。
強いて言えば、科目Bの対策をしっかりとする事が合格の秘訣です。
試験概要
全問CBT方式(PCを用いたマークシート方式)です。
科目A
試験時間 90分(四肢択一式)
出題数 60問 回答数 60問
科目B
試験時間 100分(多肢選択式)
出題数 20問 回答数 20問
科目A&科目Bの試験の合間は、約15分程度休憩があります。
休憩時間は結構短いです。汗
当日の持ち物
- 本人確認書類(顔写真付き証明書)←必須!
- 修了認定者管理番号が分かる物(科目A免除制度を利用する場合)
- スリッパ(会場による)
※電卓の持ち込みは禁止
科目A(旧午前試験)
試験時間90分で全60問を回答し、問題は4択で出題されます。
(旧午前試験の頃より、回答時間がシビアになりました。)
問1〜41 | テクノロジ系 | 41問 |
問42〜48 | マネジメント系 | 7問 |
問49〜60 | ストラテジ系 | 12問 |
※各問に対する配点は、現状非公開です。
実質1問当たり1分半で解かなければいけませんが、出題の約半数近くは過去の問題の繰り返しの為、計算問題につまづかなければ時間に焦る必要はないかと思います。
事前に試験を想定し、過去問を通しで解いて時間感覚を掴んでおくと良いです!
科目B(旧午後試験)
試験時間100分で内容が難しい20問を回答します。
(科目Aと打って変わり、旧午後試験の頃より難易度が下がった印象。)
アルゴリズム・プログラミングの問題が鬼門で、頭脳体力共に疲弊する為、時間配分に注意が必要です。
問1〜16 | アルゴリズム・プログラミング | 16問 |
問17〜20 | セキュリティ | 4問 |
※各問に対する配点は、現状非公開です。
科目Bではアルゴリズム・プログラミングの前提知識が必要となり、試験内容の変更に伴い過去問も無い為、科目Bに対応した新しい参考書を元に、プログラミングへの理解を深める事が重要になります。
また、私のような初心者やIT未経験者はこの問題への対策が、合格の分かれ道になるかと思います。
(アルゴリズムの理解は個人差が大きいので、要注意!)
科目Bに対応した参考書必須!
私の勉強法
私は事前IT知識はゼロの状態で、独学のみで試験勉強を行いました!
退職直後の専業主婦で勉強に費やす時間を多く持てた為、独学でも十分大丈夫だろうと、何ともザックリな見切り発車です。笑
自由に出来る分、モチベーションの維持が出来るように、試験日(現在は通年実施)まで大まかな目標を立てて学習を進めていきました。
勉強時間の目安
私は試験の2ヶ月前(前半1ヶ月は科目Aの対策、後半1ヶ月は科目Bの対策)から勉強を始め、150時間程の勉強時間でした。
1日5〜6時間 × 週3〜4日 = 150時間前後
他の方の例を参考にしても、初学者は最低でも100〜200時間は勉強時間が必要な様です。
余裕をもって始めると良いですね!
逆に事前知識があれば、50時間(1週間程度)の勉強時間でも合格は可能との事。驚
ただ軽くみていると、プログラミング経験者や現役SEの方でも不合格になる様なので、いかに過去問への取り組みが重要かが分かります。
科目Aの対策
まずは基本となる参考書で基礎知識をインプットし、仕組みを理解してIT用語を覚えたら、後はひたすら過去問を繰り返し解くだけで午前対策は十分です。
お勧めの参考書
私はとにかく分かり易く書いてある事と、途中で挫折しない為にとっつき易さを重視しました。
そこで選んだのが、キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者です。
↓06年度版出ました!↓
目で見てわかるから理解できるキタミ式
全ての解説をイラストベースで行っている為、とても分かりやすい解説となっており、出題範囲が広く、また専門的な知識が必要となる基本情報技術者試験にとってまず大切となる「仕組みや内容を理解しながら、試験の用語や問題、計算に慣れること」が出来る書籍となっています。
また、IT関連の書籍で定評のある金子則彦氏による過去問を抜粋した練習問題と解説も収録しています。
こんな方におすすめ)
本書から引用
・基本情報技術者試験受験を考えている人
・まず1冊を通じて読むことができる本を探している人
・いちばん最初に読む基本情報技術者試験関連の書籍を探している人
基本情報の参考書の中ではかなり有名でユーザーの多い、超初心者向けの書籍です。
IT業界への入門本として、うってつけだと思います。
私の試験勉強の科目Aの対策は、この参考書1冊のみで行いました!
WEBサイト
こちらは、基本情報技術者試験を受験予定の方への情報の提供や、総合的な合格へのサポートを目的としたWEBサイトです。
PCがメインの方は、こちらで過去問を見るのがお勧めです。
分からないIT用語が出てきたら、こちらで調べながら学習を進めました。
アプリ
23-24年版 基本情報技術者試験問題集Lite(全問解説)
Androidのみ、アプリに有料版と無料版の2種類があります。
高度ITエンジニアの登竜門である国家試験・情報処理技術者試験「基本情報処理技術者試験 (FE) 科目A」の一問一答方式の問題集です。全問題にわかりやすい解説付きです。
IPAが公開している以下の問題を収録しています。
本アプリから引用
・2023年度公開問題(科目A 20問)
・2022年12月公開のサンプル問題セット(科目A 60問)
スマホで手軽に利用出来る為、私は午前の過去問の殆どを、このアプリにお世話になりました。
ちょっとした空き時間や、電車移動時、寝る前等、日々学習出来るのが良かったです。
科目B対策
2023年4月から旧午後試験は科目B試験に変わり、出題範囲や内容が大きく変更されました。
その為、従来の参考書や勉強法ではしっかりとした対策にはなりません。汗
科目Bではアルゴリズム・プログラミングの前提知識が必要となり、試験内容変更に伴い過去問も無い為、科目Bに対応した新しい参考書を元に、プログラミングへの理解を深める事が重要になります。
お勧めの参考書(科目Bにいち早く完全対応!)
情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第3版
基本情報技術者の「科目B」に完全対応!
2023年4月から、基本情報技術者の「午前」「午後」試験はそれぞれ「科目A」「科目B」になり、出題範囲が大幅に変更されます。
本書はこのうち「科目B」の対策書です。■本書の特徴
・新しく改訂された試験体系「科目B」に完全対応!
・「科目B」対策のオリジナル問題を多数収録
・前提知識+解き方+試験問題を掲載。効率よく学習できる
・前身となる「午後」のベストセラー対策書を大幅リニューアル!
・2022年末に公開された「サンプル問題セット」の解説もダウンロード提供!■目次
第1部 擬似言語
序章 新試験の変更点/対策
第1章 文法
第2章 一次元配列
第3章 二次元配列
第4章 ありえない選択肢
第5章 オブジェクト指向
第6章 スタック
第7章 キュー
第8章 リスト
第9章 問題演習第2部 情報セキュリティ
本書から引用
序章 新試験の変更点/対策
第1章 サイバー攻撃
第2章 情報セキュリティ対策
第3章 問題演習
最後に
試験勉強は本当に、参考書を読み過去問を解くに尽きます。
科目A&Bの問題の過去問の正答率が80%を超えたら、合格出来る力量に達していますので、安心して試験に臨んで下さい。
皆さんが無事合格できますように!
合わせてJavaの勉強もお勧めです!
コメント
過去問道場の午後試験のサイトは新しくなった科目Bの勉強に使えますか?
しゅん様はじめまして。
科目Bの試験はつい最近始まったばかり、且つ公式からの問題が非公表な為、過去問道場の内容では対応しきれていません。
ただ試験勉強の補助的な意味合い(知識を増やす)という事でしたら、利用する価値は十分あります。
ご参考頂ければ幸いです。
試験頑張って下さいね!