
基本情報技術者試験(FE)とは

こんにちは!
IT未経験で資格を取得したMadokaです。
今回は、独学での勉強法をご紹介します!
IPA情報処理推進機構によると基本情報技術者試験は、
高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者を対象とした、情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験である
IPA 情報処理推進機構 より引用
とされる、ITエンジニアの登竜門として認知されている、持っていて損は無い国家資格です。
受験層
受験者としては、IT企業への就職を目指す学生〜エンジニアとして働き出した20代の社会人が最も多く、IT入門者が殆どです。
かく言う私は、全くの初心者でした。
社会人に至っては、入社後に会社から受験を促され、資格取得の有無が昇進や昇給の条件になっていたり、資格手当の支給を行う場合が見受けられます。
試験日程
受験のチャンスは年2回。全国の各試験地にて行われます。
令和5年度試験から〜
受験料 ¥7,500(税込)
※令和4年度から受験料改定
令和4年度試験
下期試験
10月1日からCBT方式にて実施中(11月22日まで)
難易度
午前&午後試験共に、100点中60点以上で合格です。
過去の推移を見ると、コロナ禍以前は全体を通し平均22〜25%前後の合格率となっています。
ですが現在は、CBT方式による影響か受験者の意識高まりによってなのか、合格率は40%前後に大幅に上昇しました!
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和元年春期 | 54,686人 | 12,155人 | 22.2% |
令和元年秋期 | 66,870人 | 19,069人 | 28.5% |
令和2年下期 | 52,993人 | 25,499人 | 48.1% |
令和3年上期 | 32,549人 | 13,544人 | 41.6% |
令和3年下期 | 52,879人 | 21,190人 | 40.1% |
令和4年上期 | 46,072人 | 18,235人 | 39.6% |
資格取得者や私の体感からすると、しっかり参考書等で知識をインプットし、過去の問題集をこなしていけば、短期間でも問題なく合格出来るぐらいの難易度だと思います。
強いて言えば、午後問題の対策をしっかりとする事が合格の秘訣です。
試験概要

試験は1日掛かりで、午前&午後の2部で実施されます。
全問CBT方式(PCを用いたマークシート方式)です。
午前試験
9時半〜12時(150分)
出題数 80問 回答数 80問
午後試験
13時〜15時半(150分)
出題数 11問 回答数 5問
試験中、試験官の合図が出た以降は途中退席が可能です。
午前と午後の試験の間にお昼休憩がありますので、ご飯は持参するか、ささっと付近で済ませる事をお勧めします。

昼食時間は意外と短いです。汗
当日の持ち物
- 受験票(顔写真付き)
- 筆記用具
- 腕時計
- スリッパ(会場による)
※電卓の持ち込みは禁止
午前問題
試験時間150分で全80問を回答し、問題は4択で出題されます。
実質1問当たり2分以内で解かなければいけませんが、出題の約半数近くは過去の問題の繰り返しの為、計算問題につまづかなければ時間に焦る必要はないかと思います。

事前に試験を想定し、過去問を通しで解いて時間感覚を掴んでおくと良いです!
午後問題
午後は午前と打って変わって内容も時間もシビアになり、11問中5問(選択問題を含む)を回答します。
アルゴリズムとソフトウェア開発の問題が鬼門で、頭脳体力共に疲弊する為、時間配分に注意が必要です。
問1 | 情報セキュリティ | 必須1問 | 20点 |
---|---|---|---|
問2〜問5 | ソフトウェア・ハードウェア | 4分野から3問出題 1問選択 | 15点 |
データベース | |||
ネットワーク | |||
ソフトウェア設計 | |||
プロジェクトマネジメント | 4分野から1問選択 | 15点 | |
サービスマネジメント | |||
システム戦略 | |||
経営戦略・企業と法務 | |||
問6 | データ構造及びアルゴリズム | 必須1問 | 25点 |
問7〜問11 | ソフトウェア開発(C) | 5問中1問選択 | 25点 |
ソフトウェア開発(COBOL) | |||
ソフトウェア開発(Java) | |||
ソフトウェア開発(アセンブラ) | |||
ソフトウェア開発(表計算) |
(現行の出題内容)
とにかく、どのような問題なのか過去問を見るのが1番ですし、見た段階で”あ…分からないや、これ。”と、自分の実力もはっきりすると思います。

選択問題は過去問で得意分野を絞って勉強をしておき、選択すると良いです。
午後問題は、その分野を理解をしているかどうかを問われる為、私のような初心者やIT未経験者は後半問題への対策が、合格の分かれ道になるかと思います。
(アルゴリズムの理解は個人差が大きいので、思い切って諦めるのもアリ)
表計算はExcelの知識が多少でもあれば勉強し易く、初心者の為に設けている選択肢と言っても過言ではありませんので、有り難く選びましょう。
私の勉強法


私は事前IT知識はゼロの状態で、独学のみで試験勉強を行いました!
退職直後の専業主婦で勉強に費やす時間を多く持てた為、独学でも十分大丈夫だろうと、何ともザックリな見切り発車です。笑
自由に出来る分、モチベーションの維持が出来るように、試験日まで大まかな目標を立てて学習を進めていきました。
勉強時間の目安
私は試験の2ヶ月前(前半1ヶ月は午前対策、後半1ヶ月は午後対策)から勉強を始め、150時間程の勉強時間でした。
1日5〜6時間 × 週3〜4日 =150時間前後
他の方の例を参考にしても、初学者は最低でも100〜200時間は勉強時間が必要な様です。
余裕をもって始めると良いですね!
逆に事前知識があれば、50時間(1週間程度)の勉強時間でも合格は可能との事。驚
ただ軽くみていると、プログラミング経験者や現役SEの方でも不合格になる様なので、いかに過去問への取り組みが重要かが分かります。
午前対策
まずは基本となる参考書で基礎知識をインプットし、仕組みを理解してIT用語を覚えたら、後はひたすら過去問を繰り返し解くだけで午前対策は十分です。
お勧めの参考書
私はとにかく分かり易く書いてある事と、途中で挫折しない為にとっつき易さを重視しました。
そこで選んだのが、キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者です。
↓令和5年版出ました!
目で見てわかるから理解できるキタミ式
全ての解説をイラストベースで行っている為、とても分かりやすい解説となっており、出題範囲が広く、また専門的な知識が必要となる基本情報技術者試験にとってまず大切となる「仕組みや内容を理解しながら、試験の用語や問題、計算に慣れること」が出来る書籍となっています。
また、IT関連の書籍で定評のある金子則彦氏による過去問を抜粋した練習問題と解説も収録しています。
本書から引用
基本情報の参考書の中ではかなり有名でユーザーの多い、超初心者向けの書籍です。
IT業界への入門本として、うってつけだと思います。

私の試験勉強の午前対策は、この参考書1冊のみで行いました!
WEBサイト
こちらは、基本情報技術者試験を受験予定の方への情報の提供や、総合的な合格へのサポートを目的としたWEBサイトです。
PCがメインの方は、こちらで過去問を見るのがお勧めです。
分からないIT用語が出てきたら、こちらで調べながら学習を進めました。
アプリ
2022年版 基本情報技術者試験問題集(全問解説付)

Androidのみ、アプリに有料版と無料版の2種類があります。
公開されている令和元年度秋期、H31年度春期、H30年度〜H25年度の14期の午前問題全1120問を完全収録 全問解説付
本アプリから引用
(2020年度からCBT方式への移行に伴い、基本情報の問題は非公開となっています。)
・ 全問題にわかりやすい解説付き。正解以外の選択肢についても解説しています。
・スキマ時間学習を応援!
・ 問題のマーク機能はもちろん、理解度を確実にするために2回連続正解◎を除いて出題する機能を用意。 全て◎になるまで頑張りましょう!
・iPhone、iPadの両方をサポート。
【令和2年春対応】基本情報技術者試験 午前問題集
【特徴】
本アプリから引用
・一問一答形式で出題され、解答群の順序は毎回入れ替わります。
・各科目を順番に解答するモードでじっくり学習・復習し、ランダムに出題するモードで試験前の総復習が可能です。
・シラバスごとにカテゴリ化されているので、苦手な分野を重点的に学習出来ます。
・回答履歴が記録されるので、正解率の低い問題を選んで復習が可能です。
・一般正解率が表示されるので、学習の参考になります。
・好きな問題を「お気に入り」に追加出来ます。後で調べたい場合、再復習したい場合にお使い下さい。
・通勤、通学時などちょっとした時間の学習用教材としてご利用下さい。
スマホで手軽に利用出来る為、私は午前の過去問の殆どを、このアプリにお世話になりました。
ちょっとした空き時間や、電車移動時、寝る前など、日々学習出来るのが良かったです。
午後対策
午後対策も午前と同様、過去問を解いていきます。
ただ、アルゴリズムやソフトウェア開発への理解を深めてからでないと、問題文の時点でつまづいてしまうかと思います…
(知識不足を実感しました。泣)
私は後半、訳あって急に勉強時間が取れなくなった事も有り、アルゴリズムはそこそこに(半ば諦め)ソフトウェア開発の対策を主軸に行いました。
お勧めの参考書(表計算)
改訂4版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算
改訂4版では、受験者の多くが苦手とする表計算マクロの解説を大幅に強化。
表計算マクロを記述する擬似言語についての章も新設し、基礎から丁寧に解説しています。擬似言語の基礎から表計算マクロの考え方・問題の解き方がこれ一冊で学習出来、巻末の表計算ソフト問題は、仕上げの模擬試験としてもご活用頂けます。
本書から引用
表計算を選択した場合、この参考書一択な実績のある定番書です。
私の体感としては、マクロは完全に理解出来なくても、表計算の基本がちゃんと身につけば試験自体は問題が無かったです。
最後に

試験勉強は本当に、参考書を読み過去問を解くに尽きます。
午前&午後問題の過去問の正答率が80%を超えたら、合格出来る力量に達していますので、安心して試験に臨んで下さい。
皆さんが無事合格できますように!

合わせてJavaの勉強もお勧めです!
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